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現在、ヒトも含めさまざまな生物種のゲノムの全塩基配列が決定されています。しかし、ゲノムの全塩基配列から見出される遺伝子は単なる生物を構成する部品の設計図にすぎません。したがって、生物を本当に理解するためには構成部品であるタンパク質(プロテオーム)を調べる必要があります。これらタンパク質は生体内で単独で働いていることはまれで、たいてい複合体として、あるいは他のタンパク質、DNA、RNA、あるいは低分子のリガンドと相互作用することによってその機能を発揮します。我々のグループでは、独自に開発したin
vitro virus法やSTABLE法といった技術を駆使して、このようなタンパク質の相互作用(インタラクトーム)を網羅的に解析し、検出された相互作用からタンパク質の機能発現、作用機構を検討し、生体内現象を理解したいと考えています。 |